処刑人2

神の啓示に従い法で裁けぬ悪を裁く!
あの「セイント」兄弟が帰ってきた。
といってもひっそりと単館上映なんだが(笑)

前作「処刑人」は不幸な事件が重なって大ヒットには至らなかったが
一部ではカルト的な人気を誇り、長くその続編が待ち望まれていた。
なんせもう前作から10年近くたつもんだからすっかり続編はもうないだろうと思い込んでいたところ
何かの映画を見に行った際に2の予告ポスターを見たときには鳥肌がたった。

さて感想であるが、これはもう前作見た人へのファンサービスというか(笑)
キャスティングしかり、冒頭の女性捜査官の超思わせぶりな登場の仕方から始まって
ラストの某大物俳優の登場まで終始前作を意識した作りだった。
前作ファンであれば楽しめるが、前作を見てない人には半分も面白さが伝わらんだろうなぁと見ていて思ったね。
でもなぁ・・・正直その面白さ自体が前作に及ばないな。
なんかこう爽快感みたいなのが前作ほどないのよね・・・・。
戦う理由も悪人をシバき倒すというより過去の因縁絡み、みたいな。
というわけで結論を言うとファン以外は見る必要なし。

が、前作は万人にお勧めできる映画。
オレの過去観てきた映画でもTOP10にランクインする映画。
一度見ると暗いニュースを見る度にリアルでこんな人達いねぇかなぁといつも思うようになる。
前作のラストシーンの口上の一部。

罪悪にも程度がある
それが軽い罪悪ならとがめはしない
だが度を超せば俺達の出番だ
お前達も罪を犯せば
必ず俺達が現れる
それは報いを受ける時だ

某豪腕政治家の後頭部に銃を突きつけてこんなセリフを吐いてみたい。
そんな衝動に掻き立てられる映画である。